Ⅱ種族の選定

Ⅱ種族の選定

本サイトで提唱する電撃戦理論を効果的に実践するための種族として、お勧めなのは以下の種族である。

・航空戦力: 霊鳥  女神 天使or堕天使 龍神or邪竜

・地上戦力:鬼神 天神or地祇 天魔 魔神

 

★航空戦力★

・霊鳥(×2体)

おそらく本作品中で、最強の種族になれるのではないかと思わせるほど優秀な種族。霊鳥そのものを見ると、装備できるのは防具(体と足)だけ、そして、雷撃魔法に弱いと脆さをうかがわせる。また、攻撃相性は地上50%、飛行200%の平凡な制空ユニット(戦闘機)である。

これだけみれば、特別強い種族ではないと思うかもしれない。しかし、この霊長が「はばたき」という特技を覚えた途端、たちまち殺戮マシーンに変貌するのである。

この「はばたき」とは、自身を起点に縦横1マスすべての敵に対して、地上相性を200%にし、さらに200%の攻撃ボーナス(計400%)を付与してダメージを与える最強の空対地攻撃なのだ。まさにゲームバランスを崩しかねない恐ろしい特技である。

ただの平凡な制空ユニットの霊鳥がこの特技を覚えることで、戦闘機(Bf109)が優秀な戦闘攻撃機(Fw190)へと昇華するのである。

この特技は主に鳥族が覚える。霊鳥では、Lv18ホウオウ(その他妖鳥Lv12コカクチョウ)がランク7でこれを覚える。後は精霊合体で上位悪魔にアップグレードしていけば、Lv37フェニックスあたりで正真正銘の化物になり手がつけられなくなる。

全種族中、最高の移動力12を生かし、敵陣深く切り込んで障害となる地上ユニット(夜魔や龍王、各獣族など)を容赦なく殲滅する様は、さながら長距離砲のごとくである。この「はばたき」を覚えた霊鳥こそ、電撃戦理論を効果的に運用するのに必須の種族なのである。

 

・女神

これもまた、本作品中最強ユニットの一角を担う優秀な種族。主に回復・補助魔法で部隊の生存率をあげるサポートユニットである。このユニットもまた、そのままで利用すればなんの味気ない平凡なユニットである。しかし、このユニットに「らいでん」「はばたき」という特技を継承させる事で霊鳥並に凶悪なユニットへと変貌する。

女神の長所は、その高い魔力にある。そのことから、魔力依存の特技を覚えさせることによって、各種族の弱点をつく優秀なキラーユニット(天敵)になる。それゆえに、飛行ユニット共通の弱点である雷撃魔法の特技「らいでん」を覚えさせることによって、自身に群がる鳥族を瞬時に殲滅できるというわけだ。彼女の去ったあとには、こんがり焼けた鳥族の屍だけが残るのみである。

さらに、アイスストーム(対神族・龍族)バーニングリング(対鬼族)エクスプロード(対魔族・妖精族・獣族)といった他種族の弱点をつく特技も併せて覚えさせれば怖いものなしである。

また女神は、突剣と弓を装備することができ、かつ、種類によっては力が成長していく者もいることから、攻撃力依存特技を覚えさせてもかなり活躍できる。ゆえに、「はばたき」を中心に各種「ひっかき」「かみつき」を覚えさせると何かと便利である。霊鳥達に随伴させて、制空任務や敵地上部隊を殲滅させる役割を担わせよう。

最後にもう一つ女神の長所として、の高さについて言及したい。攻略本(双葉社『魔神転生2スパイラルネメシス必勝攻略法』)によると、運の高さとは「回避率やクリティカルの確率に影響する」と記載されているが、それだけではないと考えている。

どういうことかと言うと、これはあくまで私の実感なのだが、運の高さは「ドロップアイテムの出現率にも影響するのではないか」ということである。仲魔集めようマップを多用する私としては、一定数の敵を繰り返し倒しているので、その違いを感じやすい。

例えば、Lv28アメノウズメ(運24)とLv33コノハナサクヤ(運10)とでは、アイテムドロップのメッセージを見る回数に違いがあったと記憶している。そのことに鑑み、上述した各種特技を利用して複数の敵から宝石や武器・防具を乱獲することができるだろう。したがって、女神は運の高さを活かして効率的にドロップアイテムを回収する役割もこなせるのである。

よって、女神は制空・対地、回復・補助、アイテム回収となんでもこなす「マルチロールユニット」(F35)なのである。彼女一体で本サイトが提案する「電撃戦理論」の効果の幅を拡げてくれる、貴重な種族となってくれるのだ。

 

・天使or堕天使

こちらは、上述した2種族よりも移動力が若干落ちるが、バランスの良い種族である。しかし、逆に言えば特徴がないということでもある。なので、中途半端になりやすい種族だが、武器・防具をフル装備できるので、霊長・女神と共に切り込ませても十分敵中でも耐えうる。
 
また、力・体力を中心に成長していく者が低・中Lv帯にいるので、攻撃力依存特技(はばたき、ひっかき等)を覚えさせるとめきめき成長していく。これと併せてステータス異常を引き起こす特技(アクマのキス、ウィンク、にらみつけ等)を活用し、敵戦力の無力化に一役買ってくれるだろう。
 
魔力に関しては、最も仲魔にしやすいLv帯の者を見ると、低くもなく高くもない中途半端な数値だが、種族弱点を意識した攻撃で敵の体力を削るぐらいの活躍はできる。ゆえに、魔力依存特技(アイスストーム、バーニングリング等)を継承させてもよい。
 
いずれにしろ、個性のない種族なので「いかに個性をつけるか」、言い換えれば、特技継承によって活躍の可能性が最も影響される種族と言える。ある意味プレイヤーの腕の見せどころである。「どんな特技をつけようか」とあれこれ悩む楽しさを与えてくれる憎いやつである。
 
本サイトでは、電撃戦理論を提案しているので、この種族の火力・機動力を活かした特技を付けたい。つまり、敵戦力の無力化や殲滅を意識した「サポートファイター(支援戦闘機or重戦闘機)」の個性を与えたいところだ。
 

・龍神or邪龍

飛べる龍族(飛龍族)ということもあり高いHPと攻撃力(対地相性200%)、機動力が魅力な種族である。しかし、初期の防御力・魔法防御力が低く、鳥族・獣族や雷撃魔法持ちを常に気にしながら、慎重に行動しなくてはならない脆い種族なのだ。しかも、航空戦力としては最も低い移動力7は地上戦力と同じ数値である。これでは、上記3種族と連携することは難しい。

 

そのため、この種族の最も効果的な運用方法は、地上戦力に随伴させ、地上戦力の直掩機(近接航空支援機)として運用するのが適切であると考える。具体的にいうと、地上主力部隊の一歩後方に位置し、彼らの攻撃に先立ち、危険の排除や止めを刺しやすいように体力を削るなどのサポートアタッカーとしての役割を担ってもらうのである。しかし、この種族は直接攻撃の命中率がやや低い(70%前後)ので、信頼性がない。ここぞというときに攻撃を外し反撃の危険性を残してしまう。

 

そこで、高い攻撃力を活かすために、もはやお決まりの「はばたき」や「ひっかき」または、変わり種として「ばくだんなげ」(射程2)等を継承させるのである。なぜなら、特技攻撃の命中率は100%なので、確実に相手の体力を削ってくれる。さらに、この種族ならではの特技として、各種「ブレス」を習得してくれる。このブレスなんと射程が5~7と龍王と同じ射程なのだ。飛行ユニットの機動性にブレスの射程を合わされば、とんでもない長距離砲が完成するのである。

本サイトが前提とする電撃戦理論では、移動力の低い龍王(移動力3)は、進軍速度を大幅に遅らせるので、例え強力な長射程攻撃を持っていたとしても戦力として加えづらい。これに対しては、「スタート時に召喚しないで、接敵直前で召喚すればいいのでは」と反論が予想されるが、他の有益な行動との選択に悩みたくはない。

それゆえに、進軍速度を落とさず、無駄な行動をすることなく、龍王並みの長射程を行使できる、まさに龍王の問題点を取り除いたような存在である「ブレス持ちの飛龍」はなんとも魅力的な存在なのだ。そのために、是非この種族を鍛え、立派な「ブレス使い」にしてやって欲しい。

★地上戦力★

・鬼神

地上戦力の中核を担う種族。高火力・重装甲、そして、比較的高めの速さから2回攻撃が出やすく、クリティカル率が高いと、近接戦闘に必要な要素すべてを兼ね備えている。まさに主力戦車(MBT)である。さらに、しっかりランク上げをして、特技の習得に努めれば、その強さに厚みが増すことだろう。しかし、魔法防御力は低いので、弱点である火炎魔法には十分警戒しよう。
 
本サイトが提案する電撃戦理論の運用下では、先行する航空戦力によって各魔法使い(夜魔、堕天使)などの危険な存在は予め排除するようにしている。このやり方を徹底していれば、安心して切り込めるはずだ。
 

・天神or地祇

対地・対空相性が100%と使い勝手のよい種族。弓も装備できるので、間接攻撃も可能である。鬼神族全般に言えるのは、速さが高いことである。この種族も例外なく速さが高いので、2回攻撃が出やすい。剣は他の種族に譲って一歩引いた位置から弓による2回攻撃を狙ってみるのもいいかもしれない。
 
※天神・地祇とも、全ファイルを通して一体しか持てない制限があるので注意。
 
 

・天魔

鬼神族の筆頭で、地上ユニットの中では魔神と双璧をなす最強種族。高火力・高耐久力・高機動(移動8)と、所持制限を受けるのも納得せざるを得ない優秀な種族である。しかも、鬼神族では唯一「槍」を装備できるので、獣族に攻撃されても対応が可能だ。また、お決まりの弱点である火炎魔法も、比較的高い知力によってある程度耐えてくれる。
まるで弱点のない完璧な存在のように受け取れるが、唯一の弱点は、不整地(荒地、砂漠、山岳等)での走破能力が低いということである。道路や平野ではその機動力を如何なく発揮できるが、後半ステージ(ステージ6)の嫌がらせと思える程の悪質地形に移動力8は封殺されてしまう。
 
しかし、しつこいようであるが、本サイトが前提とする「電撃戦理論」の運用下では、彼ら地上部隊の進路上にいる障害となる敵を前述した航空戦力によって予め殲滅していくので、例え不整地で1や2しか移動できなかったとしても止まることなく移動できるのだ。ましてや、ターン制限があるMAPでは、「止まる」と「移動できる」とでは、雲泥の差が生じる。
 
※所持制限については例外がある。結論から言えば、「ミューテーションによる突然変異『天魔セイテンタイセイ』の出現」の場合である。合体時に天魔セイテンタイセイを仲魔にしていなければ、フィールド上での合体で起こる「ミューテーションによる突然変異」を狙って、もう一体天魔を仲魔にできるのである。
 
当然、出来上がったセイテンタイセイは、もう一体の天魔とともに戦闘に出せるし、精霊合体によってアップグレードもできる。最終的には、アフラ・マズダーとシヴァの豪華2大スターによる夢の共演も可能である。
 

・魔神

殴ってよし、魔法を唱えてもよしと、全ての攻撃に高い結果を残せる地上戦力の最高峰。天魔と並んで所持制限を受ける程の実力を兼ね備えている。剣と槍両方装備できるので、天魔との実力を比較した上で、防御が高い方を剣装備、低い方を槍装備にするなど、その都度前後使い分けをしよう。
基礎能力が高いので、そのまま戦わせてもいいが、より活躍させるためにも、特技継承や固有特技の習得はしたほうがよい。攻撃・魔力両特技を高いレベルで行使できるので、圧倒的な殲滅力を目の当たりにするだろう。この種族の高レベル帯から自分を起点に縦横7マスの敵全てを攻撃する強力な特技(サード・アイ、リーサル・アッシュなど)を覚えるので、ぜひ習得しよう。